2017|白梅学園清修中学校

筆者は、「発信には、優しさを」と言っていますが、あなたは「発信には」何が必要だと思いますか。「優しさ」意外の「~さ」という語を用い、理由とともに、三百六十字以上四百字以内で書きなさい。

資料の分析

この課題文は、基本的にSNS等での情報発信について、節度などの警鐘をならすものです。

以下のような表現が、全体のポイントになります。

「この表現で誰かを傷つけてないか」確認する習慣をつけよう。

デリケートなテーマを発信したい者は、一人ひとりの思いにきちんと個別対応することが必要だ。

では、どう書いてあれば、車いすの君は抵抗感なくボタンを押せるだろうか。

だからといって、「インターネットは悪いものだから、もう使うのはやめましょう」というwけにはもちろん行かない。

自問を常に意識するしかない。

現代的な出題

課題文は、『10代からの情報キャッチボール入門-使えるメディア・リテラシー』(下村健一著<岩波書店>)からです。

この出題は、思考力を問うと同時に、今後、スマートフォンをもって、様々な情報発信をするだろう小学生に、情報発信における注意点を、試験問題を通して学ばせるという意図もあると思います。

非常に、いい課題文だと思います。

課題文のテーマ

課題文のテーマは、「メディアで人を傷つけないこと」です。

あえて使う言葉だけでなく、配慮として言った言葉も、立場によっては傷つけている場合があることに警鐘をならしています。

そして最後に、「自問を常に意識するしかない」と述べていて、これがこの文章の最も重要なメッセージだろうと思います。

作文の方針

「人を傷つけないために」という視点で

情報の「正確さ」「正しさ」というワードは、多くの人がすぐに思いつくかもしれません。

ただ、この言葉を使うとしてもなお、良い答案と良いとまでは言えない答案が発生します。

その理由で考えてみましょう。

2つの理由

理由①

正確ではない言葉で説明してしまうと、そのあいまいさから意見が分かれ、『炎上』を生みかねないから。

理由②

正確ではない言葉で説明してしまうと、そのあいまいさから意見が分かれ、『炎上』に巻き込まれかねないから。

考察

上に書いた2つの理由。

この2つだったら、評価が高いのは『理由⓵』だろうと思います。

起きてしまったことは同じです。

しかし、この著者がテーマにしているのは、「発信には、優しさを」です。

『理由②』は、あくまで個人的なこと、「自分が『炎上』に巻き込まれないように」という視点です。

一方、『理由①』は、第三者への配慮があります。

『理由①』は、課題文を踏まえて書かれています。

『理由②』は、課題文を読まなくても書ける内容です。

そうなれば、やはり『理由①』の文章の方が、評価が高くなる可能性があります。

どんな「~さ」でも

他にも、案はたくさんあると思います。

「丁寧さ」、「謙虚さ」など、おそらくいろいろ書ける題材はあるでしょう。

どのような言葉で書くとしても、「発信には、優しさを」という視点を忘れないように書かれていれば、しっかり評価される作文となったと思います。

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