2017|郁文館中学校

あなたは、どのような生き方が「生きがい」のある生き方だと考えますか。自身の体験談を必ず挙げ、あなたの考えを四〇〇字以上五〇〇字以内で書きなさい。

この作文では、渡邉格『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』(講談社)と、岡本太郎『美しく怒れ』(角川oneテーマ21)が資料として与えられています。

また、作文するにあたっては、『資料1、2の内容は参考にしてかまいませんが、それぞれの文章をまとめる必要はありません。』という指示が与えられています。

だからといって、「資料1、2を読まずに、理解せずに解き始めていいですよ」ということではありませんので、念のため。

資料1の整理

  • 『天然酵母』(=天然菌)と『イースト』(純粋培養菌)の違い
  • 天然菌を使ってパンを作るのは大変だが、『深遠さ』がある
  • 生きる力(育つ環境)
    • 天然菌は生きる力が強くなる
    • 純粋培養菌は、個体としての生命力は弱い
  • 味の多様性
    • 天然金で作るパンは、太陽で奥深い香りや食味がある(味が多様化する)
    • 純粋培養菌で作るパンは、味が多様化しない
  • つきあいの難しさ
    • 人間の都合でいくらでもコントロール可能
    • 人間が「菌」の都合に合わせるしかない

資料2の整理

  • 人生はどういうものか
    • かつての若者にとっては、神秘であり、不可解
    • 現代では黙っていても目的地に着く
  • 「人生というものは、まことに単純なようで複雑だ。また、その逆がいえる。それを強力に操作することが必要なのだ。」
  • 「不如意。希望。失意とファイト。その孤独の戦いともいうべきロマンティスムを、意志的に自分に課すのだ。」

作文の方針

この出題で聞かれていることは、「どのような生き方が『生きがい』のある生き方か」ということです。

ですから、作文の書き出しも、「私は、〇〇というような生き方が、『生きがい』のある生き方だと思います」という形でなければ、問いに答えられていないことになってしまいます。

では、どんな内容にしましょうか。

『資料1』では、「純粋培養菌より天然菌」を選んぶという選択をしています。これはつまり、管理されて予想がつくものではなく、難しくどうなるか分からないものを選択したということです。

『資料2』では、最後の1段落で、「逆境を自分の意思で課せ」と述べています。やはり、「難しいことへのチャレンジ」を推奨しています。

ここでの価値観としては、以下の2つの対立があります。

  • 純粋培養菌として生きていく
  • 天然菌として生きていく

そして、2つの資料を読む限り、学校側として生徒に求める内容は、「天然菌として生きていく」という宣言でしょう。

もちろん、自由作文ですから、「それでも自分は純粋培養菌」という書き方で、絶対不合格とまでは言えません。

ただ、出題側は、読んだ人に「いい文章を読んだ」「学べた」と思ってほしいという側面があることは否めません。

ですから、それでもなお、「それでも自分は純粋培養菌」と考える子では、これを出題した意味がなくなってしまうので、やはり評価が下がると考えて良いでしょう。

体験の方針

体験には、2種類が考えられます。

  • あえて困難な選択をして、『生きがい』を感じられた
  • 困難ではない選択をしたが、『後悔』した

前者では、段落の終わりは、「チャレンジしてみて良かった」という形になるでしょう。

後者では、「もうこんな思いはしたくない」という形になるでしょう。

気を付けなければいけないことは、体験が、『選択』に基づいて行われたことです。

「そうせざるを得なかったこと」というものでは、どんなに大変でも、『選択』がありませんから、作文として成立しません。

もちろん、「やるべきこと」をやらなくて、『失敗』『後悔』したのも、『選択』をしたのではなく、サボっただけですから、やはり作文として成立しません。

まとめの方針

まとめの方針としては、1種類しか考えづらいです。

つまり、「積極的にチャレンジをしていきたい」ということです。

その書き方は、いろいろあるかと思います。

例えば、「中学生・高校生・大学生・大人になったらどういう経験をしたい」という話につなげてもいいでしょう。

例えば、「勉強だけでなく、どういうことにも頑張っていきたい」という話につなげてもいいでしょう。

ここは、作文対策の中で十分準備してこられているはずです。

ブログランキングに参加しております。役に立ったと思ったら、以下をクリック頂けるとありがたいです。

にほんブログ村 受験ブログ 公立中高一貫校受験へ
にほんブログ村

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする